今回は東村 (ひがし そん) の 『マングローブ』 をご紹介したいと思います。
沖縄本島北部の 東村・慶佐次 (げさし) のマングローブ林 は本島内で見られるマングローブ林の中で
最も広い地域となっています。
マングローブの一種であるヤエヤマヒルギが確認される北限地であること、本島で見られる
4種類のマングローブ植物のうち3種類が見られることなどから1959年に、
当時の琉球政府の天然記念物に指定されました。
※ 1972年に沖縄の祖国復帰と同時に、国の天然記念物に指定
『マングローブ』 という言葉はマレー語の 「マンギ・マンギ (汽水域に生える木をまとめて呼ぶ言葉)」 と
英語の 「グローブ (小さい森)」 がくっ付いてできたと言われます。
※ 汽水域とは ・・・・ 川から流れ出る真水と海水が混じり合っている場所。
いろいろな種類の植物が生えていますが、その中でも中心となる植物が、オヒルギやメヒルギなどの
ヒルギ科の植物です。この植物の面白いところは汽水域でも育つことです。
普通、植物は海水を被ったり、つけたりすると塩分に負け枯れてしまいますが、マングローブに生える植物は
体の中では害になる塩分を体の外に出したり、吸い込まないようにする性質を持っていると考えられ、
環境にうまく適用しているようです。
その周りでは多くの種類の生き物が生活しており、海水がひく干潮時には遊歩道の上から
小さな生き物を観察することができますよ。
クリッとした目がかわいい 「ミナミトビハゼ」 や 「ハクセンシオマネキ」 など、根の周囲で生活する
小さな生き物の憩いの場をそっと覗いてみて下さい。
また、村内にはエコツアーの事業所も多く、満潮時にはカヌーに乗りながら行うガイド付きの
自然観察のツアー体験も行われています(事前予約制)。
沖縄県の北部に広がる自然の中で学びながら楽しむ1日はいかかでしょうか。
◆ 東村役場
住所 : 沖縄県国頭郡東村字平良804番地
TEL : 0980-43-2201
URL : http://www.vill.higashi.okinawa.jp/index.jsp
◆ 東村観光推進協議会
住所 : 沖縄県国頭郡東村字平良471-24
TEL : 0980-51-2655